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在日外国人就労者の動機

カテゴリ: コラム 公開日:2019年03月28日(木)

こんにちは。

 

外国人人材紹介サービス

㈱TOHOWORKの和田です。

 

特定技能1号(介護)試験において、この4月はフィリピン国でのみの実施とのことです。

当初はベトナム国でも実施される予定だったそうなのですが、日本との二国間協定が間に合わなかったことから今回は行われないとのことです。

今後の話なので確定ではないのですが、日本でも定期的に介護の特定技能試験が行われる方向で検討がされているそうです。

もし日本でも試験がスタートすれば、介護の専門学校を出ていない外国人でも介護職につける可能性が広がると言えるでしょう。

試験問題はサンプルを見る限りでは、介護福祉士に出てくるような問題ではないので少し勉強すれば合格できるような内容ではないかと推測しています。

老人ホームなど人材が不足している会社にも今後はご紹介ができるのではないかと考えています。

 

 

 

さて、それでは今日のテーマです。

本日のテーマは「在日外国人就労者」についてお話していきたいと思います。

 

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現在、多くの外国人が日本に在住しています。

みなさん、何のために日本にいるのでしょうか?

お金のため、日本が好きなため、家族のため、勉強のため、、、

少し前では出稼ぎのためという考えがかなりのウェイトを占めていたのではないかと思いますが、現在は外国人の考え方も多様化しています。

外国人雇用で大切なことはその外国人のバックグランドを理解することがあります。

勝手な思い込みによって外国人雇用に失敗した会社の話を事例にご紹介していきたいと思います。

 

 

CASE STUDY⑯ 根性のある出稼ぎ外国人なら・・・と思ったが

 

  株式会社甲エステート(以下、「甲エステート」とする)は、不動産「売買」を主たる業務として頭角を現している企業である。特に、その営業力には定評があるとともに、それに比して営業マンに課せられているノルマの重さから、一部では「ブラック企業」と呼ばれていた。

 甲エステートの代表取締役Aは、最近営業マンの定着率の低さが原因で売上が落ちてきたことについて悩んでいた。そして、その低い定着率の原因は、営業マンの「根性の足りなさ」だと理解していた。そこで、もっと「根性がある(お金を稼ぐことに貪欲である)」人材を採用するために、中国人の採用枠を新たに作り実際に10人の中国人を「営業職」として採用した。彼らは皆、日本に留学生として来日していた新卒(大学または専修学校卒業者)だった。

 ところが、Aの予想に反しこの10人の中国人新卒者たちは3か月以内に全員辞めてしまった。

 

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解説

 

今回のケースのAは、甲エステートの営業マンに対して過剰なノルマを課しています(自分(A)なら達成できたという経験則を基準にしています)。

この是非については今回のテーマから外れるので言及をしません。

しかしながら、Aがこれまでの甲エステートの日本人営業マンよりも「根性がある(お金を稼ぐのに貪欲である)人材を求めるという理由で、中国人新卒者を採用した点については考えが浅かったといえるでしょう。

おそらくAの頭の中には「中国人は日本に「出稼ぎ」に来ている」というのがあったのでしょう。

ところが、甲エステートで採用した中国人新卒者たちはAが考えている「中国人」ではなく、過剰な営業ノルマに耐えることができませんでした。

この点、Aの間違いは

①中国人新卒者を「出稼ぎ外国人」として認識していたこと

②中国人を単なる「日本人の代替要員」とにんしていたこと

でしょう。

②については依然にもご紹介した「外国人を安価な労働力と思わない」でもご紹介いたしました。

①については、Aが「出稼ぎ外国人」ではない彼らの存在を考える機会を持つことができれば(Aが発想を変えるキッカケがあれば)すぐにでも「変化」を知ることができたかもしれません。

以上のように「在日外国人就労者の動機」には、母国よりも高水準の賃金というような金銭的なものだけでなく、上記のように多様化しています。

その多様性を無視して外国人を雇用し、管理運用すれば支障が生じるのは避けられないことを理解してください。

 

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